乾癬(かんせん)治療をあきらめない!私が、私を取り戻す チェンジ for チャレンジ【UCBCares by 明日の乾癬】
自治医科大学
皮膚科学講座 教授/副学長
大槻 マミ太郎先生
乾癬は、それ自体命取りになるような“Life-threatening disease”ではありませんが、本来の人生の質を破壊してしまいかねないことから“Life-ruining disease”と呼ばれ、また最近Psoriatic Diseaseという概念も提唱されているように、シリアスな併存疾患の多様さから、寿命が短くなりかねない“Life-shortening disease”とも言われています。しかし、2010年に生物学的製剤という注射薬が初めて乾癬に使用できるようになって以降、注射薬のさらなる進歩はもとより、新しい外用薬や内服薬の開発も進み、現在では乾癬の皮膚症状も関節症状(乾癬性関節炎)もゼロの状態を維持することが目指せるようになりました。
これらの「進歩」は、治療薬が進化したとしてもなおつきまとう、乾癬を抱えることに伴う日常生活の悩みの吐露や、純粋に“もっとよくなりたい”という願いなど、患者さんからのUnmet Needsが実現させた「進歩」とも言えます。医師と1対1になる診察室では、治療を施される側として「受け手」となりがちですが、病気や治療について困っていることや我慢していること、こうなりたいと切に願っていることを是非、主治医や看護師などの医療者に伝えてください。そのような患者さんからのちょっとした勇気、“患者力”が医療の更なる進化のきっかけにつながるかもしれないのです。
互いにあきらめることなく、皆さんが思い描いた未来に近づけるよう、一緒に歩んでいきましょう。
乾癬生物学的製剤使用承認施設一覧
乾癬治療薬として認可された生物学的製剤を使用している 各都道府県の施設についてご案内しています。
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