池田美優
1998年10月30日生まれ。愛称は「みちょぱ」。雑誌『ポップティーン』の専属モデルを経て多数のファッションイベントやファッション誌に出演。近年はTVのバラエティ番組でも活躍中。金属アレルギーに配慮したアクセサリーブランド『uiazis』も自身で手掛けている。
みんなで語る”リアルな肌のこと” ELLEgirl NextLABレポート
イベントレポート
同世代の肌悩みについて考え、皮膚疾患「化膿性汗腺炎」についての正しい知識を学ぼう!
開催日:2025年12月16日 /
開催場所:ベルサール新宿グランド
自分らしい働き方や人生設計について学べるイベント「ELLEgirl NextLAB(エル・ガール ネクストラボ)」が、2025年12月16日(火)19:00〜20:00、ベルサール新宿グランドにてELLEgirl主催のもと開催された。
今回は、医薬品事業を展開する「ユーシービージャパン」の協力のもと、ガール世代が抱えるリアルな肌悩みにフォーカス。前半は、モデル・タレントとして同世代の支持を集める池田美優さん、自身もニキビに悩み、克服した過去を持つマツヤマイカさん、MCを務めた未来リナさんを中心に、等身大の言葉でトークセッション。後半では、皮膚科医の山口さやか先生監修のもと、まだ十分に知られていない皮膚疾患「化膿性汗腺炎(HS)」について解説し、正しい知識と理解を広げる時間に。共感と学びにあふれたイベントの様子をお届け!
ひとつ目のトークテーマは「SNS時代の肌悩みとどう向き合う?」。SNSや写真加工が当たり前になり、“肌は完璧であるべき”という空気感が強まる一方で、ニキビや肌荒れ、皮膚疾患といったトラブルは、ガール世代にとって決して他人事ではない。SNSを中心に活躍するマツヤさんも、生理前に繰り返す肌トラブルに悩まされているという。
マツヤさん:「皮膚科で処方してもらった薬を塗って、ちょっと良くなっては、また……をずっと繰り返している感じです。どうにかしてニキビができないような“完璧な肌”にならないかと思うことは正直あります」
女性特有のホルモンバランスによる肌悩みに対し、池田さんは持ち前のポジティブなマインドで向き合っている。
池田さん:「もう仕方ないことだなって思って過ごしています。前向きに開き直る(笑)。キレイな女優さんを生で見ると、“なんでこんなにキレイなの!?”って思うこともあるけど、その人もきっと悩んでいるはず。みんな何かしら抱えている、自分だけじゃないと思うと、気持ちがすごく軽くなりますよ」
この考えに、マツヤさんも思わず共感。
マツヤさん:「完璧じゃない肌を見て、マイナスな気持ちになるどころか、“みんな同じように悩んでいるんだ”とわかって、逆にすごく安心しますよね」
続いてのテーマは「肌トラブルとマインド」。前のテーマでも触れたように、肌の不調は気分や自信にも大きな影響を与えるもの。「鏡を見るたびに落ち込む」「皮膚科に相談するのが恥ずかしい」と、ひとりで悩みを抱え込んでしまう人も少なくない。そんなネガティブな感情を乗り越えた経験について、MCの未来さんが自身の体験を語った。
未来さん:「コロナ禍で、マスクの摩擦が原因で突然肌荒れを起こしてしまって。そのときに大切だと実感したのが、“絶対に治る、治っていいんだ!”と信じる気持ちです。皮膚科でアドバイスをいただき、荒れていない部分の健康な肌を見て、“これが本来の私の肌”と言い聞かせながら日々を過ごしました。そうしたら、少しずつ良くなっていったんです」
池田さん:「周りの目が気になる気持ちは、すごくわかります。でも私は、自分に合う皮膚科の先生に出会えて、きちんと対策ができるようになったことが大きかったと思っています。皮膚科に行くことに抵抗がある人もいると思いますが、先生に診てもらうことで、いろいろ教えてもらえるし、トラブルが起きても“いつか治る”って思えるようになるんじゃないかな」
マツヤさんも現在は皮膚科に通い続けているが、学生時代は「恥ずかしい」という気持ちから、なかなか相談できなかったという。そんな思いを抱える人に向けて、山口先生はこう語る。
山口先生:「最近は、間違った情報が本当に多いと感じています。それを鵜呑みにして取り入れてしまい、かえって症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。だからこそ、何か困ったことがあれば、ぜひ気軽に相談に来てほしいと思っています。多くの皮膚科は、そういう気持ちで患者さんを迎えているはずです」
自身で自覚がなくても、皮膚科で診断を受けて、初めて疾患を知るパターンもあるそう。ここからは、そのなかのひとつである「化膿性汗腺炎」について、山口先生がわかりやすく解説する。
山口先生:「毛穴で起こる皮膚の病気で、腫れや赤み、膿(うみ)が出る、痛みを伴うといった症状がみられます。これらの症状は長く続いたり、一度治っても繰り返したりすることがあるのが特徴です。思春期以降に発症しやすく、糖尿病や喫煙、肥満などの生活習慣との関連も指摘されています」
症状が悪化すると、痛みや悪臭を伴う膿によって日常生活に支障をきたすほか、気分の落ち込みなど精神面にも影響し、社会的に孤立してしまうケースも。重症化を防ぐために、「早期に適切な治療を行うことが大切」と何度も強調した。
池田さん、マツヤさんも、これまでこの疾患について詳しく知る機会はなかったという。実際に化膿性汗腺炎の患者の視点で制作されたVTRが紹介され、症状の深刻さをあらためて実感する場面となった。
池田さん:「自分では気づきにくいデリケートな場所にできてしまうのも、生活に影響しますよね。少しでも肌に異変を感じていたり、悩んでいる人がいたら、すぐに皮膚科に行ってほしいです。もし身近にそういう人がいたら、“とにかく一度行こう”って声をかけたいなと思いました」
マツヤさん:「重症化すると、椅子に座ることやベッドで寝ること、シャワーを浴びることさえ、痛みや苦痛に変わってしまうと聞いて……。日常生活に支障が出る疾患だと知り、正直、他人事ではないと感じました」
疾患を知り疑わしい症状に気づくこと。少しでも違和感を覚えたら、ひとりで抱え込まず、皮膚科を頼ってみよう。
ガール世代の“肌”にまつわる質問に答えるQ&Aコーナーへ。たくさん集まった質問のなかからいくつかピックアップしてご紹介。
Q.池田さん、マツヤさんに質問です。美肌を保つために、普段意識していることやスキンケアルーティンはありますか?
池田さん:「帰宅したら、すぐにメイクを落とすこと。私はメイクが濃いほうですし(笑)、仕事柄、長時間メイクをしたまま過ごす日も多いんです。だからこそ、できるだけ肌に負担をかけないよう、すっぴんでいる時間を大事にしています。帰宅後に手を洗う流れでメイクオフまで済ませて、ルーティンにしています」
マツヤさん:「日々、ストレスを溜めないことを意識しています。イラスト制作や動画の編集など、家でひとりで作業する時間が続くと、だんだんストレスが溜まってくるんです(笑)。だからこそ、できるだけ“好きなことだけをする時間”をつくるようにしています。スキンケアでは、毎日ではありませんが、髪を乾かしている間にフェイスマスクをするのが習慣です」
Q.山口先生に質問です。肌トラブルがあり、環境的にすぐ皮膚科に行けない場合はどうしたらいいですか?
山口先生:「女性の場合、普段のメイクやクレンジングによる刺激が原因で、肌トラブルが起きていることが多いんです。まずは一度、肌への刺激になっていることをやめて、できるだけ安静にしてあげてください。洗顔する時も優しく。あれこれ試さず、“お手入れはシンプルに”という気持ちで過ごしていただきたいですね」
「今日、疾患を知ることができて本当によかった」と話した池田さん。さらにセルフケアのポリシーを教えてくれた。
池田さん:「スキンケアでも皮膚科でも、いちばん大切なのは“自分に合うもの”だと思います。お金や時間がかかることもあるかもしれないけど、自分ときちんと向き合って、自分に合う方法を見つけてほしいなと思います」
自身の肌悩みをオープンに語ってくれたマツヤさん。ネガティブになりがちだったマインドに変化があった様子。
マツヤさん:「鏡を見るたびに落ち込んでいたのですが、今日は“自分だけじゃないんだ”ということがわかって。SNSを見ていると肌がキレイな人しかいないような気がしてしまうけど(笑)、飲み込まれずに、むしろみんなで悩んで、みんなで治していきたいなと思いました」
そして最後に、山口先生から参加者へメッセージが届けられた。
山口先生:「化膿性汗腺炎という疾患は、まだまだ認知度が低く、軽症の方や、そもそも気づいていない方も多くいらっしゃると思います。脇の下、お尻、太ももの付け根、肛門の周囲などデリケートな場所にできやすい疾患でもあるので、まずは“こういう病気がある”ということを知っていただければ。もし身近に患者さんがいらっしゃる場合も、症状を理解してもらえたらと思います」
“肌”をテーマにしたトークセッションと皮膚疾患「化膿性汗腺炎」についての学びを通して、心と体の両面から“セルフケアのヒント”を見つけられたはず。イベントは、盛況のうちに幕を閉じた。
琉球大学大学院 医学研究科 皮膚科学講座・講師。
<略歴>
1998年10月30日生まれ。愛称は「みちょぱ」。雑誌『ポップティーン』の専属モデルを経て多数のファッションイベントやファッション誌に出演。近年はTVのバラエティ番組でも活躍中。金属アレルギーに配慮したアクセサリーブランド『uiazis』も自身で手掛けている。
ELLEgirl UINI。都内を中心に活動するデジタルクリエイター。2024年よりアーティストとしてメジャーデビュー。本人が作詞作曲をし、レトロな世界観を得意とする。縦型プラットフォームでダンスや歌、イラスト、コスプレなどの動画を全てセルフプロデュースにて投稿。約200万人超えのSNS総フォロワーを持つ。
ELLEgirl UINI。1999年6月24日生まれ。3歳からモデル活動を開始。10代で摂食障害と鬱を経験し、20歳の頃にはホリスティックな方法で難病を克服。自身の経験をもとに、心身の調和を大切にしたライフスタイルの探求を続けている。
Text:YUKI KAWAMURA Photo:RISAKO SUEYOSHI